さにー
2022年始まってからもうすぐ1カ月が経とうとしていますが、相場は不安定ですね。
米国株を代表するNYダウは2021年12月30日に36,200ドルで取引を終え、2022年1月5日には36,880ドルをつけたもののそこから急落、2022年1月21日には34,050ドルまで下落しました。
また、日経平均は2021年12月30日に27522.26円で取引お終えましたが、2022年1月5日に29350.66円まで上げ、そこから乱高下を繰り返し2022年1月21日には27324.74円まで下げています。
合わせて仮想通貨も年明けから下落局面を迎えていますね。
FRBは今年3~4回の利上げを発表、これまでの金融緩和から一転、引き締めに入る方向で動いています。
コロナもオミクロン株が世界で蔓延し、ワクチンはできても中々収まる様子がありません。
このニュースだけで判断するならば、株価は上がりにくい状況と言えますね。
ですがGAFAMをはじめとしたIT関連の米国企業の強さ、リベンジコロナによる消費拡大等、株価が上昇する要因も含んでいるのがアメリカという国です。
今年の株式市場はどうなるの?
株価がこれ以上下がる前に売った方がいいの?
だれに相談したらいいか分らない!誰か助けて!
悩めるたいよう
2022年は年明けからこんな悲鳴が聞こえてきそうですね。
さにーはFP1級保有者で現役の金融マンです。僕自身も投資をしていて、現在は米国1本で運用しています。昨年は投資環境もよく、運用利回りは120%でした。
この記事を読んで、株価下落時の行動を確認しましょう。
目次(クリックすると自動で飛びます)
株価暴落時にとるべき行動4つ
落ち着く
サーキットブレーカー制度をご存知ですか?
サーキットブレーカー制度とは、株式市場や先物取引において価格が一定以上の変動を起こした場合に、強制的に取引を停止させるなどの措置を行う制度。
要は
投資家のみなさーん
落ち着いてくださーい
という制度ですね。
はい。
兎に角落ち着きましょう。
まずは深呼吸しましょう。
スー・・ハー・・
スー・・ハー・・
少し落ち着きましたか?
動く前にまず深呼吸ですよ。
現状を把握する
落ち着いたところで、現状の把握です。
投資資産はいくら目減りしていますか?
生活防衛資金は確保されていますか?
生活防衛資金が確保されていれば、最悪投資資産が0になったって大丈夫です。
そして投資信託は0になることはありませんので安心してください。
リアルタイムで変動する相場ではなく、長い目線で見る
今は大きく目減りしているかもしれませんが、その資産はこれからどういう動きをしますか?
10年後、20年後と長期目線で見た時、米国株は上がっている可能性が高いです。
そもそも米国株投資を始めた理由は、アメリカの株価が過去右肩上がりで推移しており、今後も右肩上がりに推移していくと判断したからではありませんでしたか?
売らない・買わない
2020年年始に株価が暴落した際のバンガードCEOの言葉
苦労して築き上げた貯蓄が減少していくのを見るのは大変辛いものです。
ですが、市場のタイミングを見計らおうとする気持ちに負けてはなりません。
それは負けの戦略です。
バンガードの調査では、リターンを追い求めると「航路を守ったとき」に比べて
年間1.5%の損失を出すことが、過去の事例からわかっています。
2020年初にも同じようなことがありましたね。
株価下落の時は、初心者は売らない・買わないことです。
売る心理
資産価値が下がっているしこれからますます下がるかもしれない・・
そうなる前に売ってしまおう!
→そのまま持ち続ければまた回復する可能性あり。売ってしまっては上昇相場の恩恵が受けられません。
買う心理
相場が下がっている。今買えばこれから上がるかもしれない。
今のうちに買っておこう!
→買ってからも下がる可能性があります。高値掴みの可能性あり。
今の相場が高いのか安いのかは誰にもわかりません。
投資の神様と言われたウォーレンバフェットをもってしてもその判断はできません。
相場が混乱している時こそいつも通りの行動をとりましょう。
いつも通り決まった日に決まった金額を買う。
どうしても買いたいならば余裕資金の範囲内で買う。
平常心が資産形成の一番の近道です。
株価暴落時に知っておくと安心する情報3つ
株式は200年で93万倍になった
こちらのグラフは、1802年~2014年のアセット別の価格推移と、年平均リターンです。
Stocksは株式、BondsとBillsは長期と短期債券、Goldは金、Dollarは基軸通貨のドルです。
あくまで過去の数字ですが、200年間の株式の年平均リターンは6.7%。
1802年の1ドルは2014年に93万ドルに価値が上がっています。
約200年で93万倍になっています。
「FPが教えます!」結局FIREするにはいくら必要なの?米国株は1789年から右肩上がり
こちらはNYダウの1789年からの推移です。
見事に右肩上がりですね。
この間にアメリカは
- 世界恐慌
- 第二次世界大戦
- 朝鮮戦争
- ベトナム戦争
- オイルショック
- ITバブル崩壊
- リーマンショック
- コロナショック
これだけの大きな下落相場を経験しています。
にも関わらず、相場は今日まで右肩上がりです。
やはり世界最大の経済大国であり、金融大国。
そして、先進国で人口が増加している数少ない国の一つでもあります。
アメリカは投資対象国としては別格と言えます。
【FPが教えます!】ドルコスト平均法でお薦めの投資先はこの3つ!世界は成長している
世界中でベストセラーの著書「FUCT FULNESS」や、マイクロソフト創業者のビルゲイツ氏は
世界はより良い方向に向かっていくと発言しています。
世界の人口は「世界人口白書2021」によれば78億7500万人です。
そして2025年には100億人に達するとも言われています。
また、世界全体のGDPは2019年時点で85.9兆ドルと、1960年の60倍の規模に拡大。
そして2025年には250兆ドルになるとも言われています。
IMFは2021年の世界の経済成長率(実質GDP伸び率)を5.9%、2022年の見通しを4.9%と発表しました。
データからも世界は成長していることが読み解けます。
なにより体感として、インフラ、医療、金融、物流と、世の中はどんどん便利になっています。
これは人間が生きるために成長を続けているからであり、人間に生存本能がある限りはこれからも成長を続けていくものと考えるのが自然です。
まとめ
相場が乱高下している時はどうしても気になりますよね。
1日で月給分吹っ飛んだ!!
なんて方もいるのではないでしょうか?
でも投資をしていれば相場下落局面は当たり前のシチュエーションです。
いつかくると思っていた局面が今きているだけのこと。
過度に反応せずに、状況を冷静に判断して行動しましょう。
以上。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!