おはようございます!さにーです!
FOMCってなに!!(゚Д゚)ノ
2022年に入りFRBとか、FOMCとか、利上げとか、円安とか・・
よく聞きますよね。
「最近FOMCってニュースでよく見るけどなに?」
「なんとなく重要なことを決めているということはわかるんだけど・・どういう仕組みなの?」
「エイゴ、ヨコモジ、リカイフノウ」
新聞やニュースでよく見るFRBやFOMCという単語。
最近は職場の上司や取引先との会話でも聞くようになってきた。
さらに利上げや円安なんて単語も出てきて、FOMCとどう関係があるの?
という方も多いのでは?
経済用語っていまいちよくわかりませんよね?
さにーも金融機関に15年近く勤めていますが、よくわからない経済用語や仕組みはたくさんあります!
FP1級保有者で金融マンのさにーでもこの状態なので、皆さんも安心してください。
意外と調べてみたら簡単だったりします。(*’ω’*)
このブログを読んでいただければ、FOMCの意味や最近なぜ話題なのか、FOMCと利上げにどういう関係があるのか、そしてこれからの株式相場に与える影響まで理解することができます。
初心者向けの簡単な内容になっていますので、是非最後までお読みくださいね!
目次(クリックすると自動で飛びます)
FOMCってなに?
FOMCとは連邦公開市場委員会の略です。年8回行われ、利上げを含む金融政策などを決定します。
(・・?
頭の中がお花畑ですね。
横文字とかそれを日本語に直したものとか本当昔から嫌いです!w
解説します。
アメリカは日本と違い、12の中央銀行を置いています。
そしてその中央銀行のまとめ役として、FRBが設置されています。
そのFRBが開催して金融政策を決定するのがFOMCです。
日本の中央銀行は日本銀行一つのみですね。
日本では、金融政策は中央銀行である日銀が決定します。
しかしアメリカは12も中央銀行があるものだから、意見をまとめるリーダーが必要です。
そのリーダーがFRBですね。
そして12の中央銀行とFRBがあーでもないこーでもないと意見を言い合う場所が、FOMCです。
今の注目ポイントは利上げ
利上げとは、先ほど出てきたFRBが開催するFOMCで決定される金融政策の一つです。
アメリカのFF金利(政策金利)を決定するものです。
今年に入ってからは特に、FF金利の上昇をいつ、いくら行うかが焦点となっています。
この政策金利を引き上げる主な目的は、アメリカで起きている深刻なインフレを抑制する為です。
アメリカの金利はインフレ抑制の為、今後上昇していくものとみられています。
その反面、日本の金利は今後も上昇しないとの見方が多く、円安になっている大きな要因となっています。
アメリカの政策金利の推移
アメリカの政策金利は、2020年3月のコロナショック時に大幅に低下、実質的にほぼゼロ金利が続いていました。
しかし、2022年3月のFOMCで0.25%の利上げを実施しました。
景気が減速した場合は、政策金利を下げて景気を加速させます。
金利を下げるということは、企業にとってお金が借りやすくなるということです。
企業がお金を借りれば、そのお金は投資に向かいます。
新しく工場を建てる、新商品を開発するこことができ、景気の上昇が見込まれます。
反対に、景気が過熱した場合は政策金利を引き上げます。
金利が高いので企業がお金を借りなくなり、企業活動が抑制されます。
よって、景気の過熱を抑えることが期待できます。
QTってなに?
QTについても少し知っておきましょう。
QTとは、量的引き締めです。(゚Д゚)ノ
また横文字かよ!ですが、少し解説していきます。
政策金利とは、金利を操作して景気をコントロールしようとすることです。
これに対しQTとは、世の中に出回るお金の量をコントロールして景気をコントロールしようとすることです。
QT(量的引締め)の反対がQE(量的緩和)となります。
新型コロナウイルスの影響による景気悪化の影響を受け、FRBは政策金利をゼロ金利に引き下げるのと同時に、大規模なQE(金融緩和)を実施していました。
QEとは世の中に出回るお金の量を増やすことです。
FRBが国債や金融資産を買うことで、FRBが保有する現金を世の中に放出することとなります。
世の中のお金の量が増えることで、政策金利引下げ時と同じように企業活動が活発になります。
企業活動が活発になる=景気が上昇していきます。
QTはQEの反対に、世の中に出回るお金を減らすことです。
QEで購入した国債などの金融資産が満期を迎えた時に再投資しなかったり、保有資産を売却してお金を吸い上げます。
2022年5月のFOMCの結果、2022年6月よりQTを開始予定です。
つまり市場から資金が無くなっていきます。
QTは株価にとってはマイナス材料となることが見込まれます。
利上げやQTによる株価への影響
直近で利上げがあったのは2015年です。
2015年には、S&P500は約10%下落しました。
基本的に、FOMCの利上げニュースは株価へのマイナス材料となるという見方が大半です。
また、QTについても株価へのマイナス材料となります。
コロナにより景気後退を防ぐため、QEにより世の中にはお金が出回っていました。
異次元の金融緩和と呼ばれるほど、今世間ではお金が流通しています。
お金が流通してれば、そのお金は会社では設備投資に、個人では買い物などの消費に回りますね。
また、今回のQEで特徴的だったのが、世の中に出回った多くのお金が株などの投資に向かったことです。
異次元の金融緩和のおかげで、昨年まで米国株は順調に上昇していきました。
利上げやQTはこれまでと反対で、引締めになります。
世の中に出回るお金は減少する為、企業の投資活動はストップし、個人の消費も抑制されます。
すると当然企業業績の伸びは抑えられますし、株や投資資産に向かうお金も圧縮されます。
そうなれば、株価へはマイナスの影響が出てくると考えられます。
結局どうすればいいの?
- FOMCによる利上げ、QT(量的引締め)が進んでいくことから、株式市場には逆風となる。
- 利上げ自体は悪いものではない。過度なインフレが抑制する為のものであり、経済が成長する中では必要不可欠なもの。
- 長期運用前提であれば気にせずに積立を続ける。
- 相場下落時には少額でスポット購入もあり。
さにーはコツコツ長期積立方針なので、気にせず継続していきます。
逆に株式相場に逆風であれば買い時と考え、ガッツポーズです。
あくまで過度なインフレを抑制する為であり、文明が後退しなければ経済は今後も右肩上がりであると考えられます。
今後は急な相場下落の可能性もありますが、その際は落ち着いて行動しましょう。
むしろ相場下落時は、長期投資家からすれば安く買えるチャンスです。
まとめ
- アメリカのFRB(連邦準備理事会)が年に8回開催するのがFOMC(連邦公開市場委員会)で、利上げなどの金融政策を決定する。
- アメリカはインフレが深刻化しており、2022年のFOMCでは急速な利上げが行われる見込みであり注目されている。
- 利上げとは別に、QT(量的引締め)も間髪入れずに開始予定であり、株式市場にはマイナス要因。
- 長期投資家は気にせずコツコツ投資を続ければよい。
今日はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございました!