おはようございます。さにーです!
朝活を継続するコツは、早く寝ることだと気づきました。
そんな今は夜11時です。
明日の朝活は絶望的です。
さて今日は「【FPが教えます】学資保険は返戻率だけではない!人気の学資保険を比較してみた。」
というタイトルでお送りします。
積立投資の種銭を確保する為に生活費の見直しをしよう!
というブログを投稿しましたが、その中で「保険の見直し」について触れています。
【FPが教えます!】家計簿を作るコツは基礎生活費とゆとり費を把握すること!毎月の保険料が1万円を超えている方は間違いなく見直しをすべきです。
今回は特に、学資保険についての投稿です。
さにーは現役金融マンでFP1級保有者です。
子供が二人いて学資保険にも加入しています。
さにーの経験から、学資保険を決めるべきポイント。
そもそも学資保険に加入すべきかどうかという判断基準についてのお話です。
目次(クリックすると自動で飛びます)
保険には2種類ある
保険には、保険料の払い方で「掛捨て型」と「貯蓄型」の2種類に分類することができます。
万が一の時の備えであり、ケガや事故をした際には欠けた保険料よりも多くの保険金が支払われるもの。医療保険、がん保険、死亡保険など。
万が一の事態に備える機能に加え、貯蓄性を加えたもの。万が一の場合はもちろん、解約した際にも解約返戻金がもらえる。個人年金保険や学資保険のように、満期まで保有して将来まとまった保険金をもらえるものもある。
どちらも見直しの対象です。
特に、貯蓄型の保険はそもそも不要かもしれないということを知っておく必要があります。
本来保険とは、万が一の場合に備えるものです。
しかし貯蓄型には、運用の要素も加わります。
運用は本来、株や投信に任せておくべきものです。
貯蓄型の保険を選ぶ際は、保険機能の比較+運用商品との比較も必要だとさにーは考えています。
今回のメインテーマである学資保険も同様です。
学資保険を決める時に、各保険会社の同様の商品と比較して、「どこが一番返戻率が高いか」
という判断基準だけではなく、運用商品として投資信託やETFとも比較すべきです。
つまり、学資保険で確認す指標は返戻率ではなく利回りです。
ということで今日は、返戻率と利回りについて確認していきましょう。
返戻率とは
返戻率とは保険を解約した時に戻ってくるお金の割合です。
払い込んだ保険料に対して、どれだけの保険金が受け取れるのか。
満期まで保有した場合と、途中解約した場合でも返戻率という言葉が使われます。
拠出したお金に対してかえってくるお金は何%ですかというものです。
返戻率=保険金受取金額÷払込保険料×100
例えば、払込んだ保険料が250万円、受取る保険金が300万円だとすると
300万円÷250万円×100=120%
となります。
返戻率には期間の概念が入っていません。
払込期間が10年で120%なのか、20年で120%なのか。
兎に角、払った保険料に対していくら保険金がもらえるのかを表す指標です。
利回りとは
利回りとは、投資した金額に対する年間収益の割合です。
投資元本に対して1年間でどれだけ増えたかを示す指標になります。
利回り=収益額÷投資金額÷投資年数×100
先ほどの返戻率と違い、あくまで1年間という期間の中でどれだけ増えたかを示す指標となります。
株や投資信託は年間の運用成績に波がある一方、貯蓄型の保険の場合は毎年利回りが固定されている商品がほとんどです。
学資保険の返戻率を利回りに引き直してみると
ここで、巷に転がる学資保険を調べてみました。
人気ランキング上位3社の商品について、利回りを算出してみます。
各社細かい制度設計があり同条件でのシミュレーションが困難な為、以下の条件で統一しています。
- 親の年齢:30歳
- 子供の契約時年齢:0歳
- 保険料払い込み期間:子供が10歳(フコク生命のみ11歳)
- 受取り総額:300万円前後
ランキング | 会社名 | 商品名 | 返戻率 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1位 | 明治安田生命 | 明治安田生命積立学資 | 105.7% | 0.27% |
2位 | フコク生命 | フコク生命の 「みらいのつばさ」(5年ごと配当付学資保険)S(ステップ)型 | 104.7% | 0.21% |
3位 | アフラック | アフラックの夢みるこどもの学資保険 | 98.1% | -0.18% |
結論から言えば、一番高い明治安田生命でも利回り換算では0.27%程度。
定期預金金利が0.002%と考えれば高利回りのように感じます。
一方で、投資信託で運用すれば4%、5%の利回りはざらにあります。
もちろん目減りする可能性もありますが、過去の運用実績から、15年以上の長期運用になればどのタイミングで投資しても勝てるという結果も出ています。
20年という長期であれば、勝てる確率は格段に上がります。
学資保険には加入すべき?
利回りだけで見るならば圧倒的に投資をお薦めします。
しかし子供の教育資金は必ず必要になるもので、必要な時に目減りしていた!
なんてことは避けなくてはなりません。
そういう点では、学資保険は非常に安定的に資産構築できる商品であると言えます。
また、資産形成が苦手な方は加入すべきです。
銀行預金は安全ですが、貯蓄が苦手な方にとっては全く資金が貯められません。
必要なタイミングで全く貯まっていなかった!
という最悪の事態を避けることができますし、銀行の預金金利の100倍ほどの高金利です。
学資保険は強制的に保険料が引き落とされます。
貯蓄ができない方でも資産構築することができます。
2023年12月に廃止が決まりましたが、ジュニアNISAを利用するという手段もあります。
廃止が決まってから人気に火がついたジュニアNISAですが、子供1人につき年間80万円まで最長5年間非課税で運用できます。
2020年の税制改正でジュニアNISAの廃止が決定する前の制度では
- 「3月31日時点で18歳である年の前年の12月31日」まで、つまり高校3年生の1月になるまで払い出しができない。
- 途中で払い出した場合は、災害等やむを得ない場合を除き、過去に非課税で支払われた配当金や売却益に対しすべて課税され、ジュニアNISA口座が廃止される。
という厳しい払い出し制限がついていました。
しかし皮肉なことに、廃止が決定したことでこの最大のデメリットである払い出し制限がなくなったのです。
2024年1月以降は、未成年者が何歳でも好きな時にペナルティなしで払い出しができます。
中学や高校進学に備える教育資金や、大学や就職の準備金にも使うことが可能です。
今からジュニアNISAを申込めば、2022年80万円、2023年80万円と、合計160万円が非課税で運用できます。
また、積立NISAと一般NISAの併用は不可ですが、ジュニアNISAと積立NISA、ジュニアNISAと一般NISAの併用は可能です。
NISAを始めていない方はこれを機に始めてみてはいかがでしょうか?
15年以上の長期運用は、目減りする可能性は極めて低いです。
まとめ
子供の教育資金は必ず必要になる資金です。
当然手当はしておくべきでしょう。
手当の方法は銀行預金、学資保険、積立投資などの運用が考えられます。
銀行預金は安全ですが、大手銀行の定期預金金利は0.002%と超がつく低金利です。
学資保険は定期預金よりは高利回りですが、20年間という長期間資金が束縛されてしまします。
積立投信などの運用はうまくいけば預金や保険と比べものにならない利回りで運用できますが、子供が大学生になるタイミングで相場が下落していたら損切をする可能性も出てきます。
各家庭の教育方針や子供の将来の夢によって必要な資金額はバラバラです。
周りがやっているからという適当な理由で資産形成するのではなく、子供のことをしっかりと考え、親が保険や運用についてしっかりと勉強し、運用手法を決めることが重要ですね。
ちなみにさにーは学資保険に加入しています。
娘が生まれた7年前に加入した商品で、返戻率は121.3%、利率は1%でした。
今から比べるとずいぶん高利回りでした。
7年前のさにーは貯蓄や運用に全く興味がありませんでしたが、妻の薦めもあって加入しました。
当時は毎年数十万円の保険料をヒイヒイ言いながら支払っていましたが、貯蓄ができないさにーでも資産構築することができました。
あの時加入しておいてよかったと今では思います。
今日はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございました!